競馬予想システム開発の中で見つけた的中率と回収率が同時上昇したファクター

競馬予想システムを開発していたころは400~500時間ほどかけて、回収率を100%を超えるためにはどんなファクターを予想に取り入れればいいのかをひたすらシミュレーションしていました。

一般的に競馬予想における一般的な予想ファクターとしては、走破タイム、調教タイム、展開、馬場適正、コース適正、脚質、血統などがあります。

しかしそのほとんどのファクターが、的中率と回収率のトレードオフの関係を抜け出すことができませんでした。

※的中率と回収率のトレードオフの関係とは、基本的に的中率を上げようとすれば回収率は下がる、回収率を上げようとすれば的中率は下がるという現象のことです。要は人気の馬を買うようにすると当たりやすい(的中率上昇)代わりに払い戻しが少ない(回収率低下)、逆に穴馬ばかりを買うとほとんど当たらない(的中率低下)代わりに、そこそこ当たると大きく儲かる(回収率上昇)の関係ことです

これはある意味競馬の、パリミューチュエル方式の宿命なのかもしれませんが、その中でもただ一つだけ的中率、回収率の同時上昇を何度か達成したファクターがあります。

それは斤量です。

ハンデ戦やセックスアローワンスによって、レースによっては馬ごとに負担重量が大きく異なります。

その斤量有利分を補正せずに予想した場合と、補正をきちんとして予想した場合では的中率、回収率に大きな違いが出ました。

もう少し具体的に説明すると、私が開発した競馬予想システムのベースファクターはスピード指数で、スピード指数には斤量補正が含まれています。

※スピード指数とはあるレースのある馬の走破タイムの速さに対して、馬場状態、斤量、コース固有のタイムの出やすさ、ペースなどを考慮して、そのパフォーマンスを数値化したものです。国内で有名なスピード指数には西田式やタイムフィルターなどがあります。
わたしはさまざまなアプローチのスピード指数を実際に作ってみてシミュレーションしてみたのですが、そのすべてのスピード指数で斤量補正あるなしでは、的中率、回収率に大きな違いが出ました。

以上から、斤量こそ最高のファクターであるとはいいませんが、それでも競馬新聞などを見て予想する際は斤量の欄を必ず目を通しておくといいことがあるかもしれません。

もうすぐ夏競馬も始まりますが、夏競馬のハンデ戦などで3歳に極端にハンデがつけられているケースなどは実は狙い目だったりします。

(ただハンデ戦全体でみると、トップハンデの馬に賭け続けたほうが回収率は良いという結果もあるので斤量有利=好材料を完全に鵜呑みにしないほうがいいかもしれません)

卍さんの競馬予想法の的中率、回収率の数字以上の凄さについて

28億7000万円の馬券を購入して約30億円の配当を受け取ったことで、競馬ファンのみならず世間の注目を集めた、いわゆる”競馬裁判”。

その神がかった馬券術で、競馬で億万長者になるということとが夢ではないこと証明した卍さんですが、その卍さんが昨年裁判や馬券術についてまとめた本を昨年出版したのはご存知でしょうか?

わたしが競馬システムを開発し始めたのも、元々は卍さんに受けた影響が強く、発売されると知るやすぐさまその本を買いに行きました。

内容については、家にマルサがおしかけてきた話などは非常に興味深く読ませていただきましたが、馬券術については大枠についての説明がほとんどで、核心に迫るとまではいかない内容でした。

しかしそんな中でも、実際の券種別の的中率回収率情報が載っていた点については、大変満足でした。

詳細については実際に本を読んでいただきたいですが、卍さんの的中率回収率について、私なりの見解をまとめてみました。

1. 単勝回収率がマイナス

私が競馬予想システムを開発時にシミュレーションをした際に、単勝は比較的回収率100%を超えやすい券種だという結果になったので、この結果には多少驚きました。

個人的なシミュレーションでは、三連単、馬単、単勝、三連複、馬連、枠連、ワイド、複勝の順で高い回収率を出しやすいという結果になり、その代わり負けた時に大きなマイナスが発生するのもこの順番だと考えていました。

2. 複勝回収率がプラス

複勝回収率がプラスといのは、わたしにとって衝撃的な結果でした。

というのも私は複勝の予想シミュレーションで回収率100%を超えたことが一度もないためです。

スピード指数1位の馬を複勝で買い続けた場合、予想ロジックの調整次第ではありますが、だいたいの的中率は40~50%程度になると経験上感じています。

それに対して平均的中オッズが1.6~1.9倍程度のため、単純なスピード指数ベースの予想法で回収率100%を超えるのは、とても難しいものがあります。

もちろん特定のオッズ以上の配当がつかなければ買わない(例:5倍以上 …etc)といったルールを試したりもしましたが、結局平均的中オッズと的中率のトレードオフでその方法もうまくは行きませんでした。

ちなみに卍さんの複勝的中率は約14.5%、回収率は102.9%だったので、複勝で平均オッズ7倍の馬を14.5%の確率以上で当て続けていたことになります。

普通に考えて、複勝で平均オッズ7倍の馬を約7回に1回当て続けるのはなかなかの至難の業です。

この点から行っても、卍さんの馬券術の凄さがわかります。

3. “追い下げ買い”でほとんどの券種で回収率100%を大きく超えている

追い下げ買いとは、所持金の一定割合(8~10%程度)の金額を投資し続ける方法です。

連続して当たれば所持金と掛け金がどんどん膨らんでいくのに対して、はずれ続けるとどんどん所持金と掛け金が小さくなっていく、一撃もあるが、スランプが続くと回収不可能に陥るリスクの高い投資法です。

ちなみに卍さんはこの追い下げ買いで、資金を爆発的に増やしたことが勝因なのですが、実はこの追い下げ投資法は、毎レース同じ金額をかけ続ける投資法に比べて、はるかに回収率が低くなる方法だったりします。

自分はシミュレーションを行う際に均等金額でかけ続けた場合の的中率と回収率を計算していましたが、この方法で高回収率が出たとしても、まったく同じロジックで追い下げ投資を行うと、ほぼ例外なく回収率が大きく下がります。

(わたしの馬券ロジックの的中率が低いことも一因としてある(回収不可能になるスランプが起きやすい)のかもしれません)

そう考えると本に書かれている卍さんの回収率は均等買いで行った場合、もっと高い数字になるのではないかと予想しています。

卍さんの的中率、回収率について、ほかにも注目すべき点は多々ありますが、とりあえずはこのくらいにしたいと思います。

競馬を本気で取り組む人にはとてもオススメの一冊となっていますで、本屋で見かけたらぜひ購入をお勧めします。

的中率82%の予想法!の残念なカラクリ

競馬予想を販売する会社にはある程度の試行回数を伴ったシミュレーションを行ったのであれば、絶対に出ることはない回収率や的中率を謳う会社が非常に多いのですが、私が見つけたある競馬予想会社の謳い文句に「的中率82%!・・・(要約すると)この予想すごい!・・・」というものがありました。

わたしはこの数字を見たとき、「あっ!」となったのと同時に「それ自分も知ってる!」と思わずニンマリしてしまいました。

的中率82%といえば5回に4回も馬券が当たる、まさに夢のような話に聞こえます。

この的中率で普通のオッズ配当を払い戻してくれる予想法なのであれば、すぐさま喜んでその競馬予想会社にお金を払うでしょう。

しかしこの的中率82%とは、単勝倍率1.0~1.1倍の馬に賭けたときの的中率です。

回収率を計算すると0.82 * 1.0~1.1 = 82 ~ 90%になりますので、結論としてはマイナスにしかならない投資法です。

ちなみに一般的な予想家が1年中全レースを賭け続けると、回収率がだいたい80%前後に落ち着くことを考えると、優秀といえば優秀な数字ではあるのですが。。

この話に出てくる競馬予想会社は、ここからどんな話術で上手いことはぐらかすのか気になりますが、とりあえずまっとうな予想法ではないと私としては自信をもって言えます。

第一に、的中率と回収率はトレードオフの関係にあります。

高い的中率の馬券法というものは、平均的中オッズが低くなるのが必然です。

逆に高回収率を謳う馬券法は的中率を異様に下げたものか、運よく少ない試行回数で高額配当を得たかのどちらかです。

結論として何が言いたいかというと、やはり競馬の甘い話には要注意ということです。

ちなみに自分が信用できる的中率、回収率の上限ラインは、券種や試行回数にもよりますが、単勝の場合試行2000~3000レースで的中率15%、回収率120%程度が限界なのではないかと考えています。

もちろん馬券法の概要とシミュレーション結果の開示が必須ですが。

競馬予想システムのシミュレーション結果の的中率、回収率は参考にならない?

「あるロジックに従って馬券シミュレーションを過去7年分のレースデータで行った結果、的中率約6.0%、回収率約126%の結果が出ました」

「過去7年のうち6年は年間プラスを達成して、投票条件に合致したレース数は約2500レースです」

さて、あなたはこの競馬予想システムのシミュレーション結果についてどういった感想を持つでしょうか?

たいていの人ならば、第二の卍さん(馬券裁判の人)はこの俺だ!といった夢を抱くのではないでしょうか。

ちなみにこの競馬予想システムのシミュレーション結果は、私が一昨年完成させた競馬予想システムのシミュレーション結果であり、この競馬予想システムに任せて、2015年の全レースを予想して実際に買い続けた結果、マイナス300万以上の損害を出しました。

チキショウ・・・

しかし、なぜこのような結果が起きてしまったのでしょうか?

ちなみにこの競馬システムは毎週末競馬が終わると意図した挙動で動いていることを確認していましたし、システム上のバグはとくに見当たりませんでした。

つまりは運が悪かった・・・で済ましたいところですが、実は私のケース以外にも2つほど同じようなケースを知っています。

一つは私の友人もまた競馬予想システムを開発していたのですが、その友人もシミュレーション通りにはいかず結果は芳しくなかったとのこと、

もう一つは商用競馬予想システムであるウマニティのスゴウマROBOTが、シミュレーション結果と2015年のパフォーマンスレポートを公開していて、2015年は回収率100%を超える予想システムもあるが、回収率がマイナスとなった予想システムもあったということです。

※ちなみにウマニティについて少々ネガティブなお話をしてしまいましたが、ウマニティは私が信頼している数少ない競馬予想会社の一つです。世の中のほとんどの競馬予想会社は、ある程度の試行回数でシミュレーションをすれば絶対に出ないような回収率を平然と謳って、その実践結果は一切公表しないという中で、負けている予想システムがあっても正直に公表する点については、大変評価されるべきだと私は考えています。

もちろんシミュレーションで使うレースの試行回数をもっと増やす、収支の安定化のために的中率をもっと上昇させる必要があるとは思いますが、それでも年間勝率約86%が負けるのはどうにも納得できませんよね。

金融商品の売買システムを組んでいる方などはひょっとすると原因を知っているかもしれないので、できればそういった人たちにアドバイスを頂ければいいんですけどねぇ・・・

回収率を上げるために思いついた馬券法、「コバンザメ」

2016年安田記念はロゴタイプが皐月賞以来の勝利と、個人的には大盛り上がりの結果となりました。

ちなみに自分はロゴタイプを去年のダート参戦&敗戦で、もはや苦しいと判断していて、買っても3着付け程度の認識でした。

しかし昨年の金杯からちょくちょく重賞で勝負が出来ていたことを考えると、ノーマークというのは少し軽率だったのかもしれません。

特にロゴタイプは前目から行ける馬なので、展開次第では一発も起こせる逃げもありうると考えていたならば、もしかしたらと・・・思いましたが、やはり私は買わないと思います。

ではどうすればロゴタイプのような馬を1着付けでとれるのか考えた結果、今回お話しするお気に入りの馬をコバンザメとなります。

たぶんすでに同じ手法が出回っている気がしないでもないですが話します。

これはただ単純にこの馬はすごい!と思った馬を、その後どんなに惨敗し続けても単勝で同じ金額を買い続ける馬券法です。

ちなみにロゴタイプが2歳王者になった次のレースから、この戦法で単勝を買っていた場合

(2013皐月賞3.7倍 + 2016安田記念36.9倍) / 18戦 = 回収率約225%になります。

ちなみにこの方法はオルフェーブルやディープインパクトといった大人気した馬で、皐月賞後にこの戦法で単勝を買い続けたとしても、回収率は100%以上になります(海外のレースは計算から除外)。

これは行けるのでは?と思い、ためしに2011~2015年のクラシック勝馬が初めてクラシックを獲得して以降の単勝回収率を計算してみました。

※2016年6月12日時点のデータです。なお国内で投票できないレースについては計算から除外しています。

馬名 回収率
キタサンブラック 150%
ドゥラメンテ 133%
ミッキークイーン 60%
レッツゴードンキ 0%
トーホージャッカル 0%
ワンアンドオンリー 13%
イスラボニータ 12%
ショウナンパンドラ 187%
ヌーヴォレコルト 80%
ハープスター 93%
エピファネイア 223%
キズナ 93%
ロゴタイプ 225%
メイショウマンボ 48%
アユサン 0%
ディープブリランテ
ゴールドシップ 100%
ジェンティルドンナ 215%
オルフェーブル 143%
アヴェンチュラ 0%
エリンコート 0%
マルセリーナ 69%

結局、ある程度の目利きと、いい具合に軽視されるレースが必要といった結果になりました。

この馬券法の良い点は思い入れのある馬をひたすら応援し続けるという、競馬の醍醐味を深く味わえる点ですかね。

もっとも、あまりお気に入りを増やしすぎると、次走を調べるだけで疲れそうですが。

回収率を上げたいのであれば、競馬新聞、競馬サイトを見ないほうがいい

わたしたちは予想をするレースの有力馬はどの馬かを調べるのにあたって、ネットの競馬サイトや競馬新聞、グリーンチャンネルの情報などを活用します。

そして、ライトな競馬ファンや下手の横好きファン(私含む)は、ついつい競馬メディアが打つ、「世代最強」だの「怪物級」だのだのという大層な見出しに釣られて、ついついその馬たちを馬券の軸へと入れてしまいます。

このように神輿を担がれた馬は、なんだかんだでしっかりと勝ち切る、あるいは2着に来たりすることも多いので、そう簡単には軸からは外しずらいものがあります。

しかしこういった馬は一番人気やそれに近い人気が当たり前で、馬券の軸に入れてしまうと、ほとんどの買い目が1番人気の馬券を買い続けるのと近い状況が発生してしまいます。

以前7年分のデータを使って、1番人気の馬で買い続けるシミュレーションをしたことがありますが、その結果は的中率が約30%、回収率が約75%という散々なものでした。

つまり有力馬を軸に買い続けるということは、馬券をトータルで100万円買っている人は手元に75万円しか返ってこない、つまりマイナス25万円となってしまうといった状況に、どんどん近づけてしまっているということをあらわしています。

結局こういったことが起こらないようにするには、各種競馬メディアの予想に一切頼らずに、まずは自分だけで予想するのがオススメです。

もちろん自分だけで予想したとしても、ほとんどの場合それは他の人の予想と被って低配当となってしまいます。

そういった場合は基本的にそのレースを見送るようにして、逆に自分の予想が思いのほか高配当がつく場合にのみ勝負するようにします。

こうすることによって、少なくとも一番人気の回収率からは遠ざかることができます。

なおこの方法は予想の上手さが必須となる方法で、馬券があまりうまくない人は本命を買い続けるよりも回収率が低くなるので注意が必要です。

ちなみに私はこの手法で、数百万単位のマイナスを出しました。

(FXコピペ好き)